相談したいと思ったら

債権回収を弁護士に依頼したいと思い立ったら、次のような点に留意して進めましょう。まずは口コミをチェックすることです。身近に経験者がいればよいですが、話しにくいと思いますので、ネット上のある程度信頼できるサイトの口コミも参考にしましょう。次に弁護士事務所のホームページをチェックし、各事務所の経験やサービス内容を比較検討しましょう。特に注意すべきなのは、債権回収を得意としているか、過去の豊富な事例をもとに分かりやすい解説を提供しているか、これらをチェックすると実力のほどが分かります。

さらに直接弁護士にあってみて判断するのがよいでしょう。きちんと話をじっくり聞いてくれるかどうか、説明はポイントを絞っているか、粘り強く対応するか、資料の客観性を大事にしているかなど、弁護士といってもだいぶ違いますので、その案件にあっているかどうか慎重に見極めましょう。特に債権回収はシビアな交渉と緻密な理論武装が必要です。

最適な弁護士を探すうえで、もう一つは、お住まいの地方自治体の窓口で相談することもお勧めです。消費者相談窓口などでは、債権回収をはじめ幅広い分野で、その地域でベストな弁護士が誰なのか信頼できる情報を持っていることが普通だからです。

弁護士に相談するメリット

債権回収を弁護士に相談することについては、大きく分けて5つのメリットがあります。

①メンタル的な負担を減らせること。債権回収は非常にシビアです。払えない側の事情を聴かされると同情してしまうこともあるでしょうし、金払えといわれると相手が激高する可能性もあります。弁護士が入ることで直接やり取りをせず、メンタル的な負担を最小限に抑えることが可能です。

②適切な手段を活用できること。弁護士に依頼し、任意交渉か、裁判所の介入による強制執行すべきか、債権者の状況も踏まえベストな選択が可能です。

③法的論点を踏まえた適切な対応が可能になること。債権の存否を争うことがない場合でも、迅速に対応しなければ時効が成立する場合もありますし、争いになった場合でも、専門的な主張によって事態を打開できる可能性もあります。

④債権者側の本気が伝わること。弁護士が関わることになると、当事者同士のやり取りよりも、裁判などの法的手段が視野に入っていることが相手に伝わります。弁護士から内容証明郵便などを受け取ると、そのプレッシャーは計り知れません。

⑤当事者同士による対応よりも解決が早いこと。弁護士に依頼することで相手が不誠実な場合に裁判の可能性があることが伝わりますし、また、双方が弁護士を立てることで裁判による長期化を避け、和解に至り、現金の全部または一部を回収できる可能性が高まります。

債権回収には知識と経験が必要

お金にまつわるトラブルは世間につきものです。お金を貸したけどいつまでも返さない、飲み代をつけにしたのに代金を払わない、支払い請求をしたが返答がない、相手と全く連絡が取れないなど、枚挙にいとまがありません。これらは相手にお金を払うよう請求する権利、すなわち、債権という権利であり財産です。債権は、書面による契約書がある場合もあれば、口約束で文書化されていない場合もあります。いずれにせよ約束を守ってもらえなければ、権利であり財産であるといっても意味がないのです。残念なことに、世の中には、支払いの約束を破ったり、請求を無視するといった人が少なからずおり、こうした人たちから債権を回収するのは簡単ではありません。

このような場合は、たとえ費用がかかったとしても、早急に、債権回収に専門知識があり経験豊富な弁護士などの専門家に回収を依頼することがベストです。債務者の財産状態を踏まえた解決策の検討と実施が必要ですし、債権回収は時間がかかればかかるほど、回収可能性が低くなっていきます。債権者自身との接触は拒まれても、弁護士が間に入ることで、冷静な話し合いが可能になることもあります。

また、債務者自身が不誠実な場合もあれば、請求が来ているのは分かっているが、諸事情により払いたくても払えない状況にある可能性もあり、様々な事情を加味しつつ、民事訴訟や調停などの手段も視野に入れながら、解決策を探っていくことが大切です。